大紀元時報

衣服の頑固な汚れ「これ、どうやって落とそうか」

2021年7月31日 20時00分
衣服についた頑固な汚れ。生地を傷めずに、きれいに落とす「特効薬」は果たしてあるのでしょうか?(hirost / PIXTA)
衣服についた頑固な汚れ。生地を傷めずに、きれいに落とす「特効薬」は果たしてあるのでしょうか?(hirost / PIXTA)

日常よく身につける衣服は、どんなにお気に入りの一着でも、いつかは着られなくなる言わば「消耗品」です。


しかし「愛着」という言葉が示す通り、好きな衣服ほど長く、大切にしたいものですね。


そのために、普段の使用による「汚れ」と、うっかりつけてしまった「シミ」の両方を、生地をできるだけ傷めずに落とす工夫をしましょう。


服の頑固な汚れを落とすには、まず汚れの成分を知ることです。


一般的に、汚れの色が茶色だと、皮脂などからのタンパク質成分が含まれていることが多いです。黒やグレーだったら、機械油など工業系油脂による汚れが考えられます。


次に、なるべく環境に優しく、効果が期待できる「洗剤」をいくつかご紹介します。


まずは調味料の「お」。香りのよい黒ではなく、安価な白で十分です。


はタンニン類の汚れを分解することができますので、お茶、コーヒー、ジュースなどのシミが対象となります。


人間の口に入るものですので、全く無害であり、まずは試してみようかなと思ったときに、キッチンへ行けばすぐに使える便利な「天然洗剤」です。


次に、炭酸水素ナトリウム、と言うより「重曹」と呼んだほうが耳に慣れているでしょう。


この重曹も、衣服の汚れ落としやシミ抜きに意外な効果を発揮します。食品添加物ではありますが、パンケーキやカルメ焼きのふくらし粉としても使いますので、人体に害はありません。油汚れや臭いも落とせる、幅広い家庭用洗剤です。


粗塩(あらじお)も漂白作用があります。レモン汁と組み合わせると、鉄分の汚れをきれいに落とすことができます。


市販の洗剤は、表示ラベルの使用法にしたがって活用しますが、しっかり汚れを落としたいと思って、洗剤を過剰に使用することはおすすめできません。


液状の洗剤で洗濯する場合、通常はスプーンやキャップで適量をはかって洗濯機に入れます。特に汚れがひどいものは、その衣服だけ別にして、あらかじめ濃度の濃い洗剤液に浸しておくか、汚れの部分に濃い洗剤液をピンポイントでつけておく方法もあります。いずれにしても、洗った後のすすぎを十分にしましょう。


そのほか、綿の白物であれば漂白剤も使えますが、色ものの場合は、色落ちしたり、まだら模様になったりしますので、漂白剤の使用は限定的にしておきます。


さて、ここまで「どんな洗剤を使うか」ということを中心に考えてきましたが、もう一つ、大切なことに気づきました。衣服を「どう扱うか」ということです。


衣服を着れば、汚れるのは自然の結果ですが、汚れがひどくなったり、シミがついたりするのは、やはり使用者とその衣服との間に、ともに過ごした時間と、それに至るプロセスがあったはずなのです。


「ついうっかり、ソースを飛ばして、お気に入りの一着にシミをつけてしまった」。


たかがシミ一つで、人生を悲観する必要は全くありません。要は、その時のことを、ちょっと恥ずかしく思い出しながら、自分自身に向かって「この次は、気をつけよう」と微笑むことなのです。


微笑みながら、古い歯ブラシを手にもち、シミの部分を丁寧にこすって洗います。


衣服は用品ですので、所詮は使うためのものでしかないのですが、もしもあなたがその一着に「愛着」をお持ちであるならば、どの洗剤を投入するかだけでなく、やさしく、丁寧に扱うことです。


そうしてこそ、ようやく「汚れは落ちる」と考えてみませんか。


人が、ぞんざいに扱えばもっと汚くなり、丁寧に扱えばきれいに再生できる。


万物が人間を映す鏡であるならば、身近な衣服もまた、そうであるかもしれません。


(鳥飼聡)

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